ジブリ映画作品のテレビ放送回数と視聴率まとめ｜人気作品や視聴率低迷の理由は

こんにちはタピノ（@tapinonono）です。

今年も「夏はジブリ」と銘打って金曜ロードショーでジブリ作品が３週連続で放送されました。

もはや毎年恒例となっていて夏休みの子供達はもちろん、楽しみにしている大人も多いのではないでしょうか。実際ジブリ映画がテレビ放送されるとTwitterでは感想や実況などが溢れ盛り上がります。

今年は千と千尋の神隠し、崖の上のポニョ、天空の城ラピュタの放送でしたが、ふと「ここ数年こればかり見ている気がするな」「あの映画そういえば最近テレビ放送されてなくない？」と思うことがありませんか？

そこでどのジブリ作品がテレビで人気なのか？ジブリ映画のテレビ放送回数、平均視聴率とついでに映画の興行収入をまとめてみました。

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ジブリ映画テレビ放送回数と視聴率まとめ

視聴率は調べられる範囲でのものなので主に平成のものです。

ジブリ映画の興行収入とテレビ放送回数と視聴率(主に平成統計）
	放送回数	平均視聴率	映画興行収入
ルパンのカリオストロの城	16	15.6	6.1億円
風の谷のナウシカ	17	17	14.8億円
天空の城ラピュタ	17	19	11.6億円
となりのトトロ	16	19.9	11.7億円
魔女の宅急便	14	18.4	36.5億円
もののけ姫	9	21.5	193億円
となりの山田くん	1	9.9	15.6億円
千と千尋の神隠し	9	23.4	304億円
ハウルの動く城	6	18.7	196億円
崖の上のポニョ	5	18.2	155億円
火垂るの墓	13	13.5	トトロ同時上映
おもいでぽろぽろ	８	13.1	31.8億円
紅の豚	11	15.2	47.6億円
平成狸合戦ぽんぽこ	8	13.3	44.7億円
耳をすませば	10	16.5	31.5億円
猫の恩返し	6	13.5	64.6億円
ゲド戦記	4	12.8	76.5億円
風立ちぬ	1	14.8	120.2億円
コクリコ坂から	2	11.3	44.6億円
借りぐらしのアリエッティ	3	14.3	92.5億円
思い出のマーニー	2	11.5	35.3億円
かぐや姫の物語	2	14.2	24.7億円

回数だけでみるとどうしても初期作品が多くなってしまうことはあります。ですが「どれを放送するか」をどうやって決めているのかは分かっていませんが、少し時代により偏りはあります。

2011年以降、4回以上放送されているのは「ラピュタ」と「千と千尋」だけ。

タピノ

昔はジブリ映画放送といえば耳をすませばや紅の豚をよく見たイメージだったのですが最近見ないかも…（年代バレるよ）

ラピュタはTwitterで特に盛り上がる作品。SNSの普及が影響してる？

何より千と千尋の神隠しが強い！！！興行収入もダントツでテレビ放送視聴率もトップ。千と千尋の神隠しはテレビで初めて放送された時はなんと46.9%も記録したんです！

現代でなかなか聞くことのない高視聴率ですよね。

トトロは偶数年に安定的に放送されています。放送時期が夏休みということや子供向けで２年ごとということで割と安定した視聴率をキープ中。

タピノ

ここで調べていてちょっとビックリしたのが、トトロと火垂るの墓が同時上映だったこと。当時は観客の入れ替えをしない自由な形だったので、どっちを先に見るかで後味のかなり違う上映だったそうです。（もちろん火垂るの墓→トトロがオススメだった）

ジブリ作品テレビ放送での視聴率低迷はなぜ

人気のジブリ作品はビデオ、DVDが普及した平成でも比較的視聴率の取れる企画でしたが、平成終盤あたりからは「ジブリを流せば視聴率取れる」というわけにはいかないようです。

暗い映画は見たくない？

夏の風物詩でもあった『火垂るの墓』が2007年以降に１桁に落ちてからは２桁に上がっていません。高畑勲監督の追悼で2018年４月に放送されましたが6.7%。
昔は「年に一度見て、戦争の惨さを再確認し、平和な世の中を大事にしよう」といったような流れが少なからずあったのですが、なにぶん暗く悲しい映画なので見たあとは気持ちが暗くなってしまう。そんな映画を見たくないという人が今は多いようです。

平成25年には年間の全ジブリ平均も13.3％に留まってきて対策をとったのか平成26年からは放送本数を半減。年間平均を18.1％にまで上げましたがやはり下がり続けていく。平成最後の４か月では9.5％と平均が遂に一桁になっていたので、最近のジブリテレビ放送は”視聴率がとれる”作品を以前にも増して意図的に選んでいるように見えますね。

どうしてジブリ作品の視聴率が下がっていくのか？

BSチャンネルなど地上波以外にも視聴出来る番組が増えて”映画”をみることが特別ではなくなってきた
HDDレコーダーの普及で金曜ロードショーなどの放送を録画してみる人が増えました。「急いで家に帰らなくても録画してあるからいつでも見られる」という人多いんじゃないでしょうか。
定額制動画配信（NetflixやAmazon プライムなど）の普及でどこでもいつでもすぐに映画を見られるサービスが普通になってきて登録している会員も多く、これによって”映画の特別感”も薄れ”見たいときに見る”というスタイルに拍車がかかっています。

視聴率の測定はリアルタイムの視聴量ではかられます。