競馬ファンではなくても世代によってはきっと
聞いたことがあるであろう名馬
ディープインパクト
数々のドラマを生んだ伝説的な人気を誇った
無敗の三冠王が永遠の眠りについたことが2019年7月30日に発表されました。
【ディープインパクト死去】
平成18年にクラシックレースで3冠を達成するなど、中央競馬で活躍したディープインパクトが30日、17歳で死にました。https://t.co/gz0pyehtpE pic.twitter.com/xWPq8WOUmy— 産経ニュース (@Sankei_news) July 30, 2019
競馬ファンには説明の不要がない程の伝説の存在ですが
「強いとはなんとなく知っているけど、よくは知らない」
という人へ彼が残した記録や賞金、
またその血を受け継ぐ子供をご紹介しましょう。
ディープインパクトの残す凄さはまだまだ終わりません。
Contents
賞金、種づけ料…ディープインパクトの
凄さを数字で見る
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ディープインパクトの成績
ディープインパクトは2002年に生まれ
2004年12月に阪神で開かれた新馬戦で1着デビューを飾り、翌05年の皐月賞、
日本ダービー、菊花賞を制し、史上2頭目となる「無敗の三冠馬」に輝きました。
全14戦で武豊騎手とともにレースを走りその驚異の末脚を見せ、競馬ファンを魅了。
凱旋門賞などの海外レースを含めて14戦12勝の成績を収め、
G1レースでは7勝をあげました。
獲得賞金は、14億5455万1000円にのぼります。
さぞ大きい馬なのだろうと想像する方もいるかもしれませんが、
ディープインパクトは440キロほどの小柄な馬体ながら
四肢を存分に伸ばして勢いよく前進する特徴がありました。
コンビを組み、数々の名馬とレースを走ってきた武豊騎手はディープインパクトの走りを
「走っているというより飛んでいるよう。この感覚は味わえない」
と評しました。
ドラマを生むディープインパクトの走り
無敗で三冠馬に輝くなど、注目せずにはいられないほぼ完璧な成績に加え、
驚異的なレースぶりはドラマを生み競馬ファン以外からも広く注目を集め
「こんな名馬世界のどこにもいない」と思わせる程でした。
ただ強いだけではない。
その個性も魅力的だったからこそ、競馬ファン外までも届く社会現象を
巻き起こしたのです。
スタートでつまずくことが何度もあり、皆がヒヤリ。
武豊騎手が落馬しそうになったことも。
そのたび、何事もなかったように圧勝する。
なんてカッコイイんだと感動を呼ぶ名馬でした。
三冠がかかっていた66回菊花賞ではゴール前で実況の馬場鉄志アナウンサーの
「世界のホースマンよ見てくれ!!これが日本近代競馬の結晶だ‼︎」は
2006年のFNSアナウンス大賞を受賞しました。
種牡馬としてもNo.1種づけ料4000万円
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競走馬を退いた名馬の次の役目は優秀な子供を残すこと
ディープインパクトは父としても最強でした。
種牡馬としての役目が始まった2007年、2008年は種づけ料1200万円からスタート
一度900万円に下がったりしたものの2014年以降からは2000万円
そこから2500、3000万円と上がっていき2018年度からは4000万円に値上がりました。
種付けは7、8割の成功率だそう。
2018年度の種付け料と頭数で概算計算をすると、(4000万円×197頭)×0.7(成功率)で、少なくとも55億1600万円の金額が動いたことになるというから
競走馬を退いてさらにとんでもない金額が動くディープインパクトの軌跡はすごい。
そして直接ディープインパクトが生むお金でなくても彼がいなければ
生まれなかった金額を生むのが子供達です。
ディープインパクトの子供にはキズナなど5頭のダービー馬や、
14年の有馬記念を含めG1で7勝を果たした牝馬・ジェンティルドンナなど、
数多くの有力馬がいます。
昨年5月のダービーはワグネリアン、今年5月のオークスはラヴズオンリーユーが
制しました。
また、ディープインパクトの子供が活躍するのは日本だけではありません。
競馬発祥の血イギリスにもサクソンウォリアー、フランスにはスタディオブマン
という子供達がおり、すでに活躍を見せています。
12年以降7年連続にわたり、リーディングサイアー(年間の獲得賞金額最多の種牡馬)を
キープしていたディープインパクト。
7年間の中で産駒が稼ぎ出した賞金の最多額は、サラ系全馬では
16年度の73億7000万円でした。
ディープインパクトの旅立ちに各地から悲しみの声
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突然の訃報に驚きましたが、最後息を引き取ったのは安楽死によるものだったそうです。
繋養しておりましたディープインパクト号ですが、かねてより治療しておりました
頸部の手術を7月28日に受けました。
手術は無事に終了して術後の経過も安定しておりましたが、翌29日の午前中に突然起立不能になったため懸命の治療を試みました。
30日の早朝にレントゲン検査を行ったところ頸椎に骨折が見つかり、
回復の見込みが立たないことから安楽死の処置が取られました。
突然の出来事で誠に痛恨の極みではございますが、謹んでお知らせいたします。-引用 JRA公式ページより
走ることが大好きで、血を流しても走り続けたこともある。
「ディープインパクトが本気になったら止めるのは簡単じゃない」
と武豊騎手が話していたエピソードもあるほどなので
立てなくなって尚痛みに耐えながら生きていくのはさぞ辛いであろうと思います。
信じられません。
ショックです。ディープインパクトは、デビュー戦を中京のモニターで見て衝撃を受けました。
その時の記念馬券は家宝です。
菊花賞も現地へ徹夜でいきました。学生時代の思い出です。生きているうちに会いたかった。
安らかに。
ありがとうございました https://t.co/5326l856MX— 夢色グラス【競馬動画配信者】 (@yumeiro2) July 30, 2019
ディープインパクトが天国へ旅立ったとの報せ。
次元の違う走りで衝撃をあたえ続けた日本最高の名馬でした。
産駒にもその強さは受け継がれ今もなお競馬界を創造し続ける偉大すぎる血統です。
天国で名馬たちとのんびり走ってくださいね。
本当にお疲れ様でした。
そしてありがとうございました。— 川島明 (@akira5423) July 30, 2019
ディープインパクトが天国に旅立ったことに悲しみの声が溢れています。
お疲れ様。
感動をたくさんありがとう
再び軽くなった身体で天国でたくさん走ってください
そして子供たちの活躍も見守っていてね